ミドリムシを原料にして作られる『パラミロンフィルム』をご存知でしょうか?
パラミロンについては「ミドリムシ(みどりむし)に含まれている成分/「パラミロン」の効果について」をご参照ください。
擦り傷、かすり傷、切り傷ができた時、皆さんはどう治療していますか?
最近では、傷口を乾燥させずに湿潤状態に保って治療するほうが、キズあとを残さず、早くきれいに治すといわれています。
傷口を治療する際、セルロース素材の包帯やガーゼなどが医療で使用されています。
セルロースとは植物繊維で、ブドウ糖(グルコース)がたくさんつながってできています。紙や麻や綿もセルロースです。
擦り傷、かすり傷、切り傷の治癒に使われているセルロースフィルムに比べて、パラミロンフィルムで傷を覆った場合の方が傷口面積の減少割合が高く、パラミ
ロンによる創傷治癒促進効果が確認されたそうです。
パラミロンフィルムは、公立大学法人大阪府立大学と株式会社ユーグレナが共同研究により、「パラミロンフィルムにおける創傷治癒効果」を実証しました。「ユーグレナ由来のパラミロンを有効成分とする創傷治療剤」として5月2日に特許出願をしているそうです。
この研究では、セルロースと同じβ-グルカンの一種であるβ-1,3-グルカンを持っていて、微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)特有の成分である、パラミロンを用いたフィルムを作製して、創傷治癒について検討したそうです。
研究成果を受けて、パラミロンを創傷治療剤として医療分野にて活用するため、今後も研究開発を行なっていく予定だそうです。
ミドリムシは本当にすごいと思います。食品としてのミドリムシもそうですが、プラスチックになったり、バイオ燃料になったりと驚くものばかりです。研究者の方々に感謝すると共に更なる成果を期待します!