なぜ地球温暖化にミドリムシ?
ミドリムシは動物であって、植物でもある生き物です。植物でもあるので、植物と同じように空気中の二酸化炭素を吸収して、光合成を行います。ミドリムシの食べ物は二酸化炭素なので、地球温暖化対策に世界中が注目しています。
地球温暖化の原因となっているのは、二酸化炭素(CO2)といわれています。18世紀半ばの産業革命の開始以降、人間活動による化石燃料の使用や森林の減少などにより、大気中の温室効果ガスの濃度は急激に増加しました。この急激に増加した温室効果ガスにより、大気の温室効果が強まったことが、地球温暖化の原因といわれています。
この問題を「二酸化炭素の吸収率がとても高いミドリムシの特性が、地球温暖化問題を解決のするのではないか」といわれています。
ミドリムシは二酸化炭素濃度が大気中の約1000倍という環境でも成長できるという特性を持っているそうです。
ミドリムシの実験が行われました。その中で、ほとんどの生物が生存不可能とされている排ガス15%の状態でも、ミドリムシはCO2を吸収することができたそうです。実験の結果は通常の空気の約20倍の速度で増殖出来たとのことでした。また、ミドリムシの二酸化炭素吸収量はスギやヒノキの約20~30倍という研究結果が出ているようです。
ミドリムシは、成長の過程においても、熱帯雨林の数十倍とも言われる速度で、地球温暖化の原因とも言われている二酸化炭素を吸収・固定化することで注目されています。
今後、地球を救うのは人間とミドリムシなのかもしれませんね。