私たち人間は、日々の食生活の中で栄養素を摂取することで生命活動を維持しています。
これは、各栄養素に私たちが生きていく上で欠かせない働きがあるためです。
ただ、忙しい日々の中、すべての栄養素を摂取することは難しいと言えます。
そこで提案があります。「ミドリムシ」から足りない栄養素を効率良く摂取しませんか?
ミドリムシには、全59種もの豊富な栄養素が含まれています。
今回は、「人はミドリムシだけで生きれるのか?」をテーマにお話を進めていこうと思います。
栄養素の働き
栄養素と一括りにしていますが、そこには糖質を始め、たんぱく質や脂質、ビタミンやミネラルなどがあります。
当然、それら栄養素ごとに働きがあります。以下にまとめてみました。
1.糖質
脳や筋肉のエネルギー源として、最も多く消費される栄養素が糖質です。
私たちが活動する上で欠かせません。
ただし、その反面「不足」も「過剰」も注意が必要です。
不足すると脳が働かなくなり、筋肉が分解されることとなります。
過剰となると余った糖質は脂肪分として蓄積されるのです。
2.たんぱく質
髪や爪、筋肉や臓器など体の多くを構成しているのがたんぱく質です。
また、免疫細胞やホルモンなどの生成にも必要な栄養素となります。
ちなみに、20種類のアミノ酸によりたんぱく質は合成されます。
それらアミノ酸は必須アミノ酸と非必須アミノ酸に分類され、そのうち1種類でも不足するとたんぱく質が十分に合成されなくなるのです。
3.脂質
糖質と同様にエネルギー源となるのが脂質です。
この他には、神経物質や臓器、細胞などの構成に必要とされ、ビタミンの運搬にも欠かせません。
また、ホルモンバランスや体温、お肌の潤いなどの維持などの働きもあります。
ダイエットの敵として嫌煙されがちですが、女性にこそ必要と言えます。
4.ビタミン
「お肌に良い栄養素」くらいにしか思われていないビタミンですが、体の機能維持には不可欠といえます。
例えば、骨に欠かせないカルシウムを吸収や運搬を担うのはビタミンDです。
この他にも、皮膚や粘膜(免疫細胞)、血管の状態を正常に保つ働きをしているのもビタミンとなります。
5.ミネラル
骨や歯の成分となり、体のバランスを整えているのがミネラルです。
ミネラルはすべて体内で合成できません。
そのため、不足すること鉄欠乏性貧血(鉄分不足)や骨粗鬆症(カルシウム不足)など様々な「欠乏症」に繋がります。
反対に、過剰になると中毒症状を引き起こすなど「過剰症」を引き起こすこともあるバランスが大切な栄養素なのです。
詳しく栄養素の働きについてまとめてみました。
少し内容が濃すぎるので、栄養素の働きを3つのポイントに絞りましょう。
1.体のエネルギーとなる
2.体(血液や筋肉など)の構成成分となる
3.体(神経やホルモンなど)の働きを調整する
このように、栄養素にはそれぞれ私たちの生活には欠かせない働きがあります。
どれか1つ欠けても健康は成り立ちません。
バランスの良い栄養摂取が重要なのです。
バランスの良い食事とは
先ほど、バランスの良い栄養摂取が重要だと紹介しました。
栄養摂取の基本は日々の食事です。
では、バランスの良い食事とはどのようなものを指すのでしょうか?
ポイントは3つ。
1.1日に必要な量の栄養素を十分に摂取できる
2.様々な食品を組み合わせて構成されている
3.煮る、蒸す、炒めるなど様々な調理方法が使用されている
上記のポイントを押さえた食事であれば、おおよそバランスが取れていると言えます。
しかし、忙しい毎日に上記を意識するのは意外と難しいのです。
そこで、おすすめは様々な色(食品)を取り入れることだけを意識しましょう。
色にはそれぞれ、栄養素が関係しています。
例えば赤色系はたんぱく質、黄色系は糖質や脂質、緑色系はビタミンなどです。
この基本3色を食事に取り入れてみると、バランスが取りやすいので試してみてください。
ミドリムシだけで十分?
バランスの良い食事が、バランスの良い栄養素に繋がると紹介しました。
しかし、仕事や育児に追われる日々、毎日となるとなかなか難しいものです。
そこでおすすめするのが「ミドリムシ」です。
「理論上は、ミドリムシだけで生きていける!」とまで言われるほど。
これは、ミドリムシには59種もの栄養素が含まれているからなのです。
以下に、59種類の内訳をまとめました。
・アミノ酸…18種
・不飽和脂肪酸(脂質)…11種
・ビタミン…14種
・ミネラル…9種
・その他…7種
59種の中にはエネルギー源として欠かせない糖質が含まれていません。
つまり、正直なところ「ミドリムシだけで生きれる」というのは難しいでしょう。
しかし、59種の中には私たちが体内で合成できない必須アミノ酸が全種、ビタミンのほぼ全てが含まれています。
このミドリムシの59種は十分すぎるほどバランスのとれた状態なのです。
まとめ
今回は、ミドリムシに含まれる59種の栄養素で生きていけるのか?ということでお話を進めました。
栄養素ごとの働き、日々の食事のポイントなどから、59種がどれほどバランスのとれた状態かはご理解いただけると思います。
また、ミドリムシはただ59種の栄養素が含まれている訳ではありません。
ミドリムシの吸収率は93.1%!ミドリムシであれば、59種の栄養素をより効率的に摂取できるということです。
ぜひ、日々の食事に59種の栄養素を取り入れてみてください。