ミドリムシが栄養豊富なことはみなさんご存知かと思います。
しかし、「どんな効果があるの?」と聞かれると答えに詰まるものです。
ミドリムシが含有する栄養素は全59種類と豊富すぎて、その全てを1度にお伝えするのは難しいのが現実です。
そこで今回は、ミドリムシに含まれる栄養素の1つ「カリウム」をテーマに挙げようと思います。
どの栄養素も私たちの健康には同様に必要なものです。
その中でも、今回紹介するカリウムは特に重要な役割のある栄養素として、ぜひ注目してみてください。
カリウムとは
まずはカリウムの働きから見ていきましょう。
カリウムとは、元素記号「K」で表されるアルカリ金属元素の1つです。
小学校や中学校の理科の教室に元素番号の表が貼り出されていたと思います。
そんなカリウムの働きは、体内のナトリウム濃度の調節です。
細胞や血圧の「浸透圧」を調節し、常にナトリウムが体内全体にバランスよくいきわたるよう作用しています。
ナトリウムとは、みなさんご存知かと思いますが「塩」の主成分です。
私たち人間は、ナトリウムが不足すると生命活動を維持できません。
そんなナトリウムの循環を手助けするカリウムもまた、私たちには欠かせない栄養素の1つなのです。
上記の他にも、カリウムには老廃物の排出や血圧の安定、筋肉の収縮などを手助けする役割もあります。
意外と働きものの栄養素と言えます。
ちなみに、私たちに欠かせないカリウムですが、必要量を体内に維持するのが難しい栄養素でもあります。
これは、体内のカリウムの9割が尿として排出されるためなのです。
健康維持のためには、いかに効率良くカリウムを摂取し続けるかが重要です。
カリウムが不足すると?
カリウムを体内に維持するのが難しいと紹介しました。
では、仮にカリウムが不足するとどうなるのでしょうか?
以下に、カリウム不足で起こる症状をまとめました。
1.筋肉への影響
2.夏バテ
1.筋肉への影響
カリウムが不足すると、筋肉へ影響があらわれます。
例えば、不整脈(心臓=筋肉の塊)や手足のけいれんなどです。
また、症状が悪化すると呼吸困難となり、最悪の場合にも繋がる危険性さえあります。
2.夏バテ
カリウムが不足すると、夏バテになるとも言われています。
これは、カリウムが血圧や老廃物の排出(汗)などの働きをしているためです。
夏バテになると食欲不振や倦怠感はもちろん、熱中症などにもなりやすくなるので注意が必要です。
上記の他にも、カリウムが不足することで体の様々な器官に影響が出ます。
カリウムが不足するというのは、そのまま生命活動の維持ができなくなるということなのです。
1日にどれくらいのカリウムが必要なの?
日本成人病予防協会の発表によると、成人男性で2,000mg、成人女性で1,600mgのカリウムが1日に必要とされています。
ちなみに、高血圧の方は1日に3,500mgほどの摂取が推奨されています。
ただし、カリウムは過剰摂取にも注意!
先述した通り、カリウムは摂取しても9割が尿として排出されます。
基本的には、過剰摂取ということは考えられません。
それでも、腎機能(尿を作る器官)に問題を抱える方では、カリウムが上手く排出されずに過剰摂取となる場合があります。
カリウムを過剰摂取してしまうと、「高カリウム症」になる危険性があります。
高カリウム症とは、細胞内のカリウム量が過剰に増加し、細胞の働きが低下した状態です。
しびれ感や嘔吐、知覚過敏や不整脈、場合によっては心停止など危険な症状を引き起こします。
カリウムを多く含む食品
カリウムが不足するとどうなるか、ご理解いただけたと思います。
基本的にカリウムは様々な食品に含まれているため、普通に食事しているだけでもある程度の量は摂取できます。
しかし、十分な量となると難しいのが現実です。
意識していないと、不足する可能性は十分にあります。
そこで、以下にカリウムを豊富に含む食品をまとめました。
・ほうれん草…1束およそ980mg
・するめ…1枚およそ1210mg
・アーモンド…10粒およそ104mg
・大豆…1カップおよそ770mg
・栗…1個およそ69mg
など。
上記を見て分かる通り、野菜類や魚介類、ナッツ類や豆類など、カリウムは広く豊富に含まれています。
中でも豆類は豊富で、大豆の他にインゲン豆などもおすすめの食品です。
ぜひ、上記を参考に効率的なカリウムの摂取を心がけてください。
まとめ
今回は、ミドリムシにも含まれる栄養素「カリウム」についてまとめました。
私たちが健康に過ごすために、カリウムの働きがいかに重要であるかはご理解いただけたことでしょう。
ただ健康維持で考えるのであれば、カリウム以外にもバランスよく栄養を摂取する必要があります。
残念なことに、忙しい現代人の多くがバランスの良い栄養摂取はできていないのが現状です。
だからこそ「ミドリムシ」なのです。
ミドリムシには、カリウムを始め59種類もの豊富な栄養素が含まれています。
日々の食生活の中に、ミドリムシを取り入れてみてはいかがでしょうか。