「ミドリムシでお腹がゆるくなった」
お客様からそんな話をお聞きすることがたまりあります。
一瞬、「副作用では?」と不安になりますよね?
ご安心ください。
2017年現在、ミドリムシに関する副作用は確認されていません。
それどころか、「食品安全性試験」によりミドリムシが安全な食品であることが証明されています。
では、なぜミドリムシでお腹がゆるくなってしまったのか?
理由としては、ミドリムシと乳酸菌の相性が良すぎることが考えられます。
正直、「ミドリムシと乳酸菌が?」と思う方もいることでしょう。
そこで今回は、そんなミドリムシと乳酸菌の相性についてご紹介しましょう。
読み終わる頃には、ただヨーグルトを食べるだけでは物足りなくなりますよ。
乳酸菌の働き
そもそも、私たちのお腹の調子は何の働きに左右されているか知っていますか?
そうです、腸内環境は「善玉菌」と「悪玉菌」のバランスによって左右されています。
どんなバランスであれば腸内環境が良くなるの?
それは「善玉菌優勢」、つまりは悪玉菌よりも善玉菌の方が多い場合、腸内環境が良くなります。
反対に、「悪玉菌優勢」では便通は悪く、便秘などのトラブルに悩まされることとなります。
どうすれば善玉菌優勢にできるの?
単純に、腸内の善玉菌を増やせば良いのです。
そして、善玉菌こそ今回の話題でもある「乳酸菌」。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品の発酵食品に含まれる細菌類の一種です。
その乳酸菌を増やすには?
単純にヨーグルトやチーズなど、乳酸菌が豊富な発酵食品を摂るという方法がまず思いつきます。
しかし、乳酸菌は環境の変化に非常に弱い生き物。
胃液にさえ弱く、善玉菌は簡単に死滅してしまいます。
他に方法はないの?
乳酸菌は「オリゴ糖」を餌にしています。
つまり、オリゴ糖が豊富に含まれる食品を摂ることで、腸内に存在する乳酸菌がオリゴ糖を食べて増殖するということです。
ちなみに、オリゴ糖を多く含む食品は以下になります。
- 大豆
- アスパラガス
- にんにく
- たまねぎ
- はちみつ
など。
おすすめはヨーグルト(乳酸菌)にはちみつ(オリゴ糖)の組み合わせ。
朝晩摂取することで、ヨーグルト内はもちろん腸内の乳酸菌の働きを活発にすることができるでしょう。
ミドリムシとの相性は?
乳酸菌とオリゴ糖の相性がいいのはご理解いただけたと思います。
しかし結局は、先述した通り乳酸菌は環境の変化に弱く、オリゴ糖を利用しても十分とは言えません。
どうすれば乳酸菌の働きをさらに活発にできるのでしょうか?
そこで登場するのが「ミドリムシ」です。
ミドリムシには、オリゴ糖と同様に乳酸菌の餌となりその働きを活発にする効果が確認されています。
例えば、ヨーグルトの生成にミドリムシを活用した実験があります。
実験は、牛乳に乳酸菌のみを加えたもの、そこにミドリムシを加えたもの、両者がヨーグルトとなる様子を観察するというものです。
結果、ミドリムシを加えたものの方が明らかに早くヨーグルトへと生成されました。
これは、ミドリムシが牛乳内の乳酸菌の働きを活発にし、ヨーグルトへの生成を促進させたことが理由として考えられます。
このことからも、乳酸菌との相性はミドリムシの方が良いと言えるでしょう。
その上、一般的に市販されているミドリムシサプリには、「有胞子性乳酸菌」が使われています。
この有胞子性乳酸菌とは、胞子を形成することで安定性を高めた乳酸菌のことです。
ヨーグルトなどの食品に含まれる乳酸菌とは異なり、環境の変化に強く腸内に届きやすくなっています。
ただでさえ乳酸菌の活動を活発にするミドリムシ。
「有胞子性乳酸菌」と組み合わせることでさらに働きが高まり、まさに相性抜群と言えます。
パラミロンで相乗効果!
乳酸菌との相性抜群なミドリムシ。
実は、ミドリムシにはそもそも腸内環境の正常化を進める特殊な物質が含まれているのです。
それが、「パラミロン」です。
パラミロンは多糖体の一種として、ミドリムシが光合成により生成されるものと考えられています。
つまり、基本的にミドリムシにしか存在しない物質です。
パラミロンの何が良いの?
パラミロンは螺旋構造をした粒子。その表面には、小さな穴が数多く空いています。そして、その穴で腸内の老廃物を絡め取る働きをしています。
パラミロンは備長炭のようなもの!
また、パラミロンに開いた穴は、臭いの元を吸収する働きもあります。脱臭効果です。
パラミロンは、腸内の掃除だけでなく消臭にまで効果が期待できる物質なのです。
ミドリムシと乳酸菌の相性に加えパラミロンの働きで、相乗効果が期待できるでしょう。
まとめ
今回は、ミドリムシと乳酸菌の相性ついて紹介させていただきました。
ミドリムシが乳酸菌の働きを高めるだけでなく、パラミロンにより腸内を清掃と消臭をしてくれていることがご理解いただけたと思います。
ちなみに、冒頭で紹介した「ミドリムシでお腹がゆるくなった」という話ですが、これはミドリムシの過剰摂取が原因と考えられます。
単純に、お腹が元気になりすぎただけです。
サプリなどに必ず記載されていると思いますが、どんなものにも適量があります。
ミドリムシを摂取する際にも用法容量を守り、安全にその効果を楽しんでください。