ルテインはミドリムシ(みどりむし)に含まれる59種の栄養成分の1つで、カロテノイドに分類される黄色の天然色素です。
ルテインが属する「カロテノイド」とは?
カロテノイドは、野菜や果物に多く含まれる脂溶性の色素(成分)で、600種以上存在すると言われています。
大別すると、α-カロテンなどが属する「カロテン系」と、ルテインなどが属する「キサントフィル系」に分けられます。
ルテインの色が黄色い紅葉を生む
キサントフィルの“キサント”はラテン語で“黄色”、“フィル”は“葉”という意味です。
キサントフィル系の色素はクロロフィル(葉緑素)とともに植物の花や葉に多く含まれています。
秋に黄色く紅葉する植物は、気温が下がることで葉の中のクロロフィルが破壊されて、黄色のキサントフィルだけが残ることで起こる現象です。
ルテインの効果
ルテインは、強力な抗酸化作用を持っており、
- ・目
- ・皮膚
- ・乳房
- ・大腸
などに多く存在しています。
ルテインは“天然のサングラス”
目の中の水晶体や黄斑部に存在するルテインは、紫外線を含む日光のほか、
- ・蛍光灯
- ・携帯電話
- ・テレビ
- ・パソコン
などが出している青色の光(ブルーライト)から目を守っています。
紫外線や青色の光は私たちの体内に活性酸素を発生させ、目の細胞に大きなダメージを与えます。
ルテインは活性酸素を除去し、過剰発生を抑制する働きがあります。
そのため、“天然のサングラス”と呼ばれています。
また、白内障や黄斑変性症といった、加齢が原因とされている目の病気の進行抑制にもルテインの効果が期待されています。
出典・http://www.wakasanohimitsu.jp/
さらに、紫外線が細胞に及ぼす害にルテインが対抗する作用は、皮膚においても報告されています。
加齢によって減少するルテイン
ルテインはもともと体の中にある成分ですが、体の中で作ることはできません。
また、体内のルテインは加齢によって減少していくことが分かっています。
加齢とともに目の病気が増加するのは、ルテインの減少が大きな要因と言われています。
出典・http://sukoyaka.kobayashi.co.jp/
ルテインを多く含む食品
ルテインを豊富に含んでいる食品は以下が挙げられます。
- ・ホウレンソウ
- ・ケール
- ・ニンジン
- ・ブロッコリー
- ・カボチャ
- ・卵黄
- ・鶏肉
トウモロコシの黄色もルテインによるものです。
しかし、トウモロコシ内の含有量は他の野菜に比べると少なめです。
まとめ
2015年3月に厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会報告書」には以下の様な記載があります。
カロテノイド摂取の有効性と安全性については、今後の研究成果を待たねばならない。カロテノイドの欠乏症は確認されていないので、現時点では食事摂取基準を定めることは適当とは考えられなかった。
そのため、現段階でルテインの食事摂取基準は明記されていません。
ルテインは食事のみでは十分に摂取できない?!
しかし、1日に必要なルテインを摂取するには
- ・ホウレンソウなら4株以上
- ・ニンジンなら20本以上
が必要という報告があります。
この量は食品からのみ補給することは難しいと言わざるを得ません。
また、ルテインはカロテノイドの仲間であるゼアキサンチンと一緒に摂取するとより良い効果を発揮します。
ミドリムシ(みどりむし)はこのゼアキサンチンも含有しています。
ミドリムシサプリメントは、ルテイン補給においても非常に優れた食品なのです。