佐賀市では、ごみ処理や下水処理で出るガスや処理水を有効資源にして事業化することを目指しています。
清掃工場では、ごみ焼却の排ガスから二酸化炭素(CO2)を取り出す実験を行っています。
実験では高濃度のCO2を回収でき、植物の光合成促進に活かせると分かりました。回収したCO2は、藻類から化粧品の原料を製造している会社やハウス農業用として販売します。
このような試みは世界でも前例がなく、CO2の販売が軌道に乗れば地域の産業創出となります。
また、下水浄化センターでは、これまで廃棄していた汚泥や下水処理水を資源に変えました。
佐賀市は東芝、ユーグレナなどと提携して、栄養豊富な下水処理水を燃料用ミドリムシの培養に使用する計画を進めています。
ユーグレナ社は培養したミドリムシを飛行機などの燃料に活用する研究を進めます。
秀島敏行市長は「2015年東京五輪には、佐賀空港から東京にミドリムシ燃料を使った航空機を飛ばすのが夢だ」と意気込みを見せます。
(出典:産経新聞社「産経ニュース」 「夢の燃料」地域の産業創出へ 佐賀市、ごみ、下水を有効利用/東芝 ニュース&トピックス)