香川大学発のベンチャー、未来機械(岡山県倉敷市)はバイオベンチャーのユーグレナなどが出資するファンドから資金調達すると発表した。
太陽光パネル上を自走する清掃ロボットの量産体制を整える。中東などへの需要を見込んで2021年3月期に売上高30億円を目指す。
ベンチャーキャピタルのユーグレナSMBC日興リバネスキャピタルの投資1号案件となり、資金面以外にも社外取締役を送るなどの総合支援を行う。
未来機械の清掃ロボットは太陽光パネル上を自動で効率的に動き、内蔵ブラシが表面の砂埃などを取り除いて発電効率を保つ。
水を使わないため乾燥地帯での太陽光発電設備で活躍が期待され、実際に中東3カ国で試作品を運用している。
ロボットの導入によりパネルの保全の人件費を5分の1に削減できるという。
量産化により販売価格を200万円~300万円程度とする。サウジアラビアやカタールなどに販売代理店を設け、海外の営業担当や技術者なども18年までに5人程増やす。部品は香川県内の企業から調達し、製造は国内に委託する。
16年に数十台を販売し、21年3月期に販売台数1千台、売上高30億円を目指す。
未来機械は三宅徹社長が香川大学在学中の04年に設立。
三宅社長は「資金調達で量産体制のメドが付き、世界に進出できる」と意気込みを語った。